毎日飽きずに繰り返される電車通勤。 帰宅ラッシュで …
「駅。」

毎日飽きずに繰り返される電車通勤。 帰宅ラッシュで …
その男は1度死んでいる。肉体的な死ではないが確実に …
「三角屋根と銀色の筒。改」
冬のある日の寒い朝。電車のつり革に掴まりながらいつもと同じ風景をぼんやりと眺めている。
すると流れる車窓から大きな建物の三角屋根が視界に入った。
その屋根の上には背は高く、冷たそうで灰色かつ三角形、上部が丸い筒達が横一列に何本も整列している。
その筒の上部から各々白い煙が霧のように立ち昇りそして消えてゆく。
グレーで重い曇り空の雲の切れ目から時折差し込んでくる細くて弱々しい光をキラキラと美しく拡散させながら。
見ていたのは電車が通り過ぎるほんの数秒間だったのかもしれないが、二度と同じ出会いはないであろうとても印象的な朝の風景。
2016-1031
「短い記憶。」
激しい夕立が頭上を通り過ぎていった
まだ遠くで微かに雷が鳴っている午後四時の空
僕は窓を開けて雨上がりの空を見上げる
斜めに光の射し込むキラキラのブルー。
僕の目の前に現れた七色の虹
地上にかかる神様の橋
虹の命は短い
お願いだからあともうしばらく消えないで
頰を後ろからそっと滑り抜ける涼しい風
2018-0901
ふと眠れずに布団の中から時計を見る。
もう夜中の午前4時過ぎ。
そろそろ寝なければ明日の作業がまずい状況に。
けれどベッドに横になってもなかなか寝付けない。
目をきつく閉じ必死で眠ろうと意識を集中すればするほど部屋のかすかな家電の音が気になってくる。
じっとしていても眠れず、時間だけが無意味に闇の中を過ぎ去っていく。
さぁて、時間を無駄にはしたくないので少しはデータの整理でも少ししますか。 そして静かに夜は明けてゆく・・・。